【症状ナビ】半月板損傷と膝の痛み
<半月板損傷による膝の痛みを早期解決>
膝関節のつらい痛みを根本から解消しませんか
慢性的な膝の痛みは本当につらいお悩みです。膝の痛みが長引いてしまうと、歩くこともままならなくなり、日常生活も大幅に制限されてしまいます。特に半月板損傷や靭帯損傷を被ると膝の痛みが長引くだけでなく、歩き方や足の動かし方が変わってしまい、運動することが困難になることが多々あります。
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半月板の手術を決断する前にお読みください!
大切なことは現在の半月板の状態と損傷のレベルをしっかり把握することです。半月板内部の亀裂が全域に達していたり、完全断裂してしまった場合には、縫合手術や切除を行うことがあります。
しかし、亀裂が部分的であったり、損傷した部位が治癒しかかっているときには半月板を切除せずに、自然療法とリハビリテーションで回復促進することにより膝の痛みの解消を目指すことが可能です。半月板損傷の程度が軽度から中等度の場合には、手術を選択するまえにできることがあると思います。諦めずに一度お試しいただくことをお勧めします。
サンスマイル八王子では、これまでに半月板損傷の診断を受けた方が多数ご来院され、膝痛の解消と同時に運動能力を回復し、元気に歩けるようになったり、スポーツの競技に復帰されたりしています。
半月板損傷でよくある発症のメカニズム
最も多い損傷は、内側半月の損傷(90%)で、外側半月の損傷は稀(1割以下)です。
内側半月を損傷しやすいのは、軽度屈曲で膝関節に捻転(捻じれるような動き)が加わった際に損傷しやすいと言われています。例)山を下山するときに急な方向転換で膝をねじってしまった、テニスでボールを追いかけたときに無理に方向転換して膝を急激に捻ったなど。損傷時には、膝関節の深部で「ビキッ」や「ゴキッ」と音が鳴るような感覚を経験したというお話をよく伺います。はっきりした発症の原因が思い当たらないこともあり、その場合には損傷以前のスポーツや運動歴をお聞きすることでご本人には思いもよらなかった半月板損傷の原因が判明することがあります。

損傷頻度:内側半月板>外側半月板
–内側半月板はMCLの深部線維に付着
–下腿の外反力と回旋力によって断裂を生じる
内側半月板を最も損傷しやすいのは・・・
–膝を強く捻る動作
–足を接地して膝が軽度屈曲した状態で、大腿骨を瞬間的に強く内旋すること (2000, Bernstein J)
Phys Sportsmed. 2000 Mar.
THE PHYSICIAN AND SPORTSMEDICINE
Meniscal tears of the knee: diagnosis and individualized treatment.
Bernstein J

半月板損傷の根本的な原因
膝関節は、股関節と足関節の間に位置しているため、骨盤を含めた股関節、足指を含めた足関節の状態と密接な関係があります。つまり、足や骨盤の柔軟性や運動機能が低下していると、半月板や靭帯など膝関節を損傷しやすい状態に陥ります。また、歩行パターン、スクワットでの足腰の使い方など、身のこなしを評価することで損傷の原因がみえてきます。

半月板損傷の原因
- 内側アーチの低下(偏平足)、横アーチの低下(開張足)、内反足、外反母趾など足のアライメント不良
- 股関節の可動域低下、筋肉の柔軟性の消失
- 内側広筋、膝窩筋の筋力低下
- 骨盤のゆがみ、腰椎のゆがみ
- 殿筋の緊張、過使用と筋疲労
- 胃腸の不調による経絡の不均等
半月板を損傷しやすいスポーツ
- 登山、特に山の下りや坂道を降りるとき
- ランニング、自転車競技
- サーフィン、スケボー、スノーボード
- フットサル・サッカーでボールを勢いよく蹴った際
- ラクビーで相手と接触したとき
- ヨガのポーズで過度にストレッチをかけたとき
- バレエ、ダンスのターンや着地時の衝撃
- テニス、バスケで急激なヨコの動きや方向転換のとき
- 水泳、特に平泳ぎのキックのとき
- 野球、ソフトボール
- ゴルフで無理なスイングを行ったとき
- キックボクシング、拳法の空蹴り、柔道の足技など
軟骨の損傷と治癒について
骨と骨のつなぎ目である関節には必ず軟骨があります。半月板、椎間板、TFCC(手首の軟骨)、顎の軟骨は、関節円盤という柔軟な軟骨組織でつくられています。この半月板を始めとする関節円盤は、一度亀裂が入ったり断裂すると元通りに組織が回復することが不可能だとこれまでは考えられてきました。
軟骨は一度壊れてしまうと、骨折した骨のように骨組織が元通りにくっつくことができません。成長した軟骨組織には血管が通っておらず、代わりに関節内の滑液が浸潤することで、軟骨組織には栄養と酸素が送られています。
そのため、半月板や椎間板などの関節円盤を損傷してしまったときには、損傷したときを同じような負荷をかけることを避け、軟骨の亀裂を増長させるような動作を絶対的に避ける意識が必要となります。

MRIによる画像診断が重要!
膝半月板損傷の診断にはMRIによる画像診断が最も有効です。半月板は軟骨組織なのでレントゲン画像には映らず損傷の度合いが判断できません。軟骨を撮影する際にはMRI画像が最も適しています。総合病院でMRIを撮影された場合には、当院ご来院時にデータをご持参ください。
精度の高い超音波エコー機器でも軟骨損傷を見分けることもできますが、現状をしっかり把握し、治療のプランを正確に立てるためには、MRI画像による損傷部位と進行レベルの特定をきちんと行うことが優先です。
半月板損傷の検査
クラーク徴候
クラークサインは膝蓋骨に圧迫を加えることで膝蓋大腿関節の機能障害の有無を調べる検査です。膝を伸ばした状態で力を抜き、膝蓋骨上縁の近位もしくは膝蓋骨基部を手で圧迫します。膝蓋骨の圧迫と同時に大腿四頭筋を収縮させたときに、膝蓋骨の裏面に痛みが誘発されて、筋収縮を持続できない場合には検査陽性となります。
Noble Compression Test、ノーブルの検査
ノーブルの圧迫検査は、腸脛靭帯炎もしくは腸脛靭帯の摩擦症候群の検査です。患者は仰向けになり、検者は患者の膝と股関節を90度曲げます。大腿骨外側上顆~脛骨外側顆周辺に圧を加えながら、膝を徐々に伸展します。膝が30度程曲がった状態で、外側上顆に強い痛みを訴えたときに陽性となります。この痛みがランニングやスクワットなどの運動時、日常生活の活動時の痛みと同様であれば、腸脛靭帯炎の可能性が疑われます。
前足部の外反変形
後足部に対して前足部が外反している状態を示しています。歩行の立脚時には代償的に横足根関節を内がえしする内反の動作が起こるため、母趾や母趾球付近にタコや皮膚の硬化ができやすく、一見すると内側アーチが低下しているようにも観察されます。
実際には内側縦アーチが増加し、凹足になることが多いと言われています。ショパール関節の内がえし動作が慢性的な習慣化すると、足関節捻挫による前距腓靭帯、腸脛靭帯炎、足底筋膜炎、足根管症候群、種子骨損傷、足指の変形、外反母趾、股関節の痛み、足の痛みなどを起こす原因となります。
半月板損傷時のアプローチ
軟骨損傷を回復するために重要なことは・・・
- 膝関節周辺の滞った血液循環を回復させる
- 膝関節、股関節、足関節のゆがみを矯正する
- 体の土台となる足のアーチを正常化する
- 膝や股関節の可動域を回復する
- 膝に関わる神経機能(腰椎から神経が出ている)を高める
- 痛みをかばったことで弱くなった太ももの筋力を強化する
- 体幹を強化して正常な歩行パターンを取り戻す
- 軟骨のもととなる栄養素をしっかり摂る
半月板損傷 <施術内容と流れ>
膝の痛みや腫れがある場合には、背骨、骨盤、股関節、足のゆがみを整えると同時に、股関節~膝まわりの筋膜リリース(IASTMやPercussorなどの最新テクニックを用います)で使いすぎた筋肉を柔軟にしてあげましょう。
初回来院から2~3週間程度は、疼痛管理・血行促進・筋緊張緩和を主な目的として、関節矯正、筋肉リリース、リンパドレナージュ、ストレッチなどを行います。
半月板損傷による痛みのために伸び切らなくなった膝関節の可動域を正常に回復させることで血液循環が促進されて、痛みの原因となる乳酸などの疲労物質をしっかり代謝することが大切です。
柔軟性が回復した後に、弱くなってしまった太ももやお尻まわりの筋力を強化します。特に内側広筋や大腿四頭筋が弱くなっていることが多いので、この太ももの筋肉を器具(ゴムバンドやゴムボールなど)を用いたリハビリ・エクササイズ指導によって段階的に強化していきましょう。

歩行には体の土台となる足の指、足の甲まわりの機能を強化することも大事ですので、足のゆがみ矯正とリハビリも併行して行います。
サンスマイル八王子で導入しているLLLT(近赤外線光線療法)は、深部5cmまで光エネルギーを届けることができるため、半月板や椎間板損傷後の治癒促進と疼痛緩和には非常に効果的です。
これらの効果的なメソッドにより、これまでにはご来院された多くの方が半月板損傷による膝の痛みと運動障害を回復されています。手術に踏み切る前に一度、カイロプラクティックの膝関節アプローチをお試しください。
軟骨損傷回復のための栄養と食事について <これは重要です>
軟骨組織に弾力性と支持性を供給するのは、組織内のプロテオグリカンとコラーゲン線維です。これらの軟骨成分は、タンパク質、ビタミンC、鉄でつくられており、これらの栄養素を意識的にしっかり摂取することが軟骨の丈夫にすることにつながります。
軟骨の治癒に必要な栄養素
- タンパク質: 体重60kgの人なら60g/日 →肉なら600g(ステーキ3枚分!多いです!)
- ビタミンC: 1000-3000mg/日 *厚生省が推奨する値
- 鉄: 吸収率が高いヘム鉄など動物性の鉄をお勧めします
グルコサミンなどのサプリメントを摂りたいという方も多いと思いますが、グルコサミンは腸内で一度消化されて細かく分解されてから吸収されるため、吸収率を考えるとそれだけでは軟骨の治癒を得るためには不十分です。タンパク質は、肉、魚、豆などに豊富に含まれているので、これらの食材を積極的に摂っていだたくことが半月板損傷を回復するためには重要な取り組みとなります。
身体をつくっているのは毎日の食事ですから、半月板や椎間板などの損傷により痛みが長引いている方、根本から体質を改善したいという方は、サンスマイル八王子では食事指導(最新の機能栄養学を用いる)を実施します。
運動やリハビリを同時に、食事内容の見直しを同時に行なっていただくことが早期回復を促進し、これまでにも良い結果を得られた患者様がたくさんいらっしゃいます。
膝の痛み根本改善 <治療プランの3段階>
第1段階:2~3回/週で、5~10回程度の来院。最初開始より1~2カ月の目安です。
膝関節治療、膝の筋肉治療、滑液包治療、LLLT(近赤外線光線療法)による血行・リンパ循環促進、太ももの筋力強化、股関節の柔軟性アップ(関節矯正、ストレッチ)、背骨矯正・骨盤矯正など。施術後にゴムバンドやゴムボールを使った膝まわりのエクササイズも指導します。
第2段階:1~2回/週で、5~10回程度の来院。3カ月~半年くらいの期間の目安です。
足首、足の関節治療、足裏~スネの筋力強化、体の土台になる足の機能向上、内側アーチ、外側アーチ、横アーチの形成促進(骨のゆがみ調整、筋力強化、靭帯治療)、タオルギャザリング、ストレッチポールを用いた足のエクササイズなどを指導します。
第3段階:1回/週~1回/2週で、5~10程度の来院。
背骨、骨盤など体幹のさらなる安定性の向上。体幹と足まわりの連動性の強化。腹筋、背筋、お尻まわりの筋力の強化に加えて、体幹と足を同時に使う訓練を行う。バイク(自転車こぎ)、水中の歩行訓練、スクワット、ランジなどを指導します。
*痛みがなくなり、状態が落ち着いた後は1回/1か月~2か月程度の歩行フォームの定期チェックをオススメします。
*急性期(発症から数日~数週)と慢性期(数カ月~数年)では、内容と施術プランも各々変わります。

学会にて症例報告を発表
2019年10月に昭和女子大学で開催された日本カイロプラクティック科学学会 第10回学術大会にて、当院のカイロプラクター・佐藤が「サーフィン中の内側半月板損傷に関する一例:カイロプラクティックケアと運動療法の実践」というタイトルで症例報告発表を行いました。
「スポーツ中の半月板損傷による膝関節の痛みを訴える患者のケアにおいて、カイロプラクティックケアと運動療法を段階的に導入することによって、有効かつ効率的に症状改善と競技再開に導くことができると思われる。」という一例を取り上げさせていただきました。
半月板損傷患者に対するカイロプラクティックケアの一例 <海外の研究データより>
J Manipulative Physiol Ther 1994 Sep
Conservative treatment of torn medial meniscus via mechanical force, manually assisted short lever chiropractic adjusting procedures.
Polkinghorn BS.
- 54歳の女性、内側半月板断裂をMRI画像で確認
- 外科手術を勧められたが、アクチベータによる関節マニピュレーションで膝の症状が消失した
- 外科による半月板切除に代わる保存療法としてカイロプラクティックが有効と報告
J Chiropr Med. 2010 Dec
Chiropractic management of a medial meniscus tear in a patient with tibiofemoral degeneration: a case report.
Jarosz BS, Ames RA. オーストラリア、ビクトリア州
- 60歳の女性、内側半月板断裂をMRI画像で確認
- 複数の療法を併用(超音波療法、RICE、リンパドレナージュ、関節アジャストメント、テーピング、等尺性筋収縮などのリハビリ)
- 半月板損傷患者に対して、カイロプラクティックの総合治療が外科手術に代わる保存療法として有効と報告
半月板損傷、膝関節症、膝の痛みでお悩みの方、他所で改善しなかった方でも諦めずにお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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<膝関節 ケア> 施術料金
オーダーメイド・カイロプラクティック(スポーツ整体、リハビリ指導を含む)
- 初回施術料 5,300円/50~60分(検査料と施術料込み)
- 2回目以降 施術料 5,800円/20~30分
*運動療法とリハビリ、スポーツ整体、経絡治療、背骨の矯正、筋肉調整などを上記に含みます。
カイロプラクティック&近赤外線光線療法のダブルケア
- 初回施術料 7,400円/50~60分(検査料と施術料込み)
- 2回目以降 施術料 7,900円/30分
*膝の痛み、膝関節症、半月板損傷、腸脛靭帯炎、鵞足炎(がそくえん)、オスグッドシュラター、前十字靱帯損傷に関わる膝の障害でお悩みの方で早期解決を希望される方には、ダブルケアをオススメします。
スーパーライザー、Rumix2などのLLLT(近赤外線光線療法)とカイロプラクティックの併用により、より早い回復を促進することを目的としています。
*病院での検査データ(MRI、X線画像、視覚・聴力検査、血液検査など)について
お手元にある場合、施術の際に参考となりますので来院時にお持ちください。
子供・学生/施術料金
初回 5,300円(検査料、施術料などすべて込み)
初回は検査・説明を入れ、40分~50分が目安となります。
2回目以降の料金
- 乳児~小学生以下 \4,600
- 中学生・高校生 \5,100
*お子様・学生の皆さまは、2回目以降は20分前後/回の時間目安です。
*運動療法・リハビリをご希望の際にも上記学生料金にてご利用いただけます。
近赤外線光線療法 料金
1,050~2,100円/回(カイロ施術と同時に受けた場合)
WHO基準カイロプラクティック
サンスマイル八王子
東京都八王子市子安町1-26-14-102
JR中央線・横浜線・八高線、八王子駅南口より徒歩4分
京王八王子駅より徒歩10分
高尾、西八王子、八王子みなみ野、あきる野、立川、日野、橋本、相模原からも口コミ来院多数
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