【症状ナビ・便秘解消】胃腸の働きとメンタルヘルス
胃腸機能と心のつながり
サンスマイル八王子<便秘改善・腸活プログラム③>
このページのもくじ
- 理想的なうんち量の目安
- 胃腸機能と心の関わり
- 腸内細菌とメンタルヘルス
- 慢性便秘症の最新研究データ
- 便秘治療についてその他のページ
朝起きてすぐにお通じがあるときは、一日の始まりがとても清々しい気分でスタートできますね!
逆に何日も便が溜まってお腹が張ってくる感じがすると、何だか気分までふさぎこんできてしまうことがあります。
腸の働きを活発にさせてトイレでスッキリ、快便などなぜか心も気持ちも晴々スッキリします。
ここ数年の最新研究で、腸内環境と脳の働きには密接な繋がりがあることが明らかになってきました。
ここでは便秘と心の関わりについてお話します。
理想的な“うんち量”の目安
戦前の日本人は“うんち”をドッサリ出していました。約400g/日だと言われています。戦時中に米兵のスパイが日本兵の数を調べるために便の量を測ったところ、肉食の米国人よりも便の量が多かったため、日本人一人の便量を二人とカウントしたそうです。それで予想よりも兵数が多いと勘違いし、逃げてしまったという記録が残っているという”うんちく話”です。
現代日本人の便は約150g/日、便秘がちな人は約80g/日程度です。
戦前の日本人は食物繊維が豊富な食事のおかげで欧米人よりも大きな“うんち”をしていました。食べ物から消化されずに残った食物繊維は、腸の中にある有害物質をくっつけて体外に排泄するのに一役買っています。“うんち”の量と質は健康の大切なバロメーターです。バナナのような形、つやのある黄土色、あまり匂いがきつくないものが理想的です。“ガス・おなら”がたくさん出るのも要注意で、便秘がちが人ほど、腸内で未消化物の発酵や腐敗が起こり、“おなら”が出やすくなります。
パプアニューギニアの人たちの“うんち”は、現代でも700g/日という量で非常に多いそうです。
メキシコの人たちもこれに並ぶほど大きな“うんち”をするということで、中南米の国では排便量が多い傾向があるそうです。この排便量と自殺率に相関関係があるということで、“うんち”の量が多い人が住む国では自殺率が低く、“うんち”の量が少ない人が住む国では自殺率が高いというデータがあります。
WHO(世界保健機構)の統計では、106カ国中、日本は自殺率が5位、メキシコは78位でした。メキシコの人たちは陽気な性格で知られていますからこれは納得できるデータです。
胃腸機能と心の関わり
我々の感情と心の状態は、セロトニンやドーパミンといった脳内伝達物質によって大きな影響を受けています。セロトニンやドーパミンのもととなる物質は、腸内に住んでいる腸内細菌によって合成されています。我々が幸福感を感じるためには腸内でつくられたこれらの伝達物質が不可欠で、それが増えたり減ったりすることで感情や心の状態も左右されています。
排便が健全で便の量が多いと脳内で幸せホルモンが多く分泌されるということは最近よく言われるようになりました。躁鬱病、アスペルガー障害、自閉症、学習障害、発達障害、統合失調症などの精神疾患などの方々では、便秘や下痢などの消化器障害、偏った食事内容が体質に影響していることが多く、その背景にはこのような腸内環境の問題が潜んでいることが考えられます。
腸内環境が崩れてしまうと・・・
腸内環境を悪くすると、セロトニンやドーパミンがうまく合成できなくなり(または合成が過多になり)、元気がなくなり睡眠欲や性欲も減退してしまいます。精神の安定や感情の平穏には消化器官の健全さと腸内環境を良好に保つことが大切です。そのためには、内臓器官の動きが滑らかで正しい位置を保っているか、またお腹の血液循環、自律神経の働き、腸内細菌環境など胃腸の働きを見直して、腸活(内臓ケア)をしっかり行なって消化器官の健全性を保つことをお勧めします。
腸内細菌とメンタルヘルス
腸に生息する微生物(胃腸内の細菌叢)と人間の健康状態との関係に近年大きな注目が集まっています。腸内細菌叢と宿主(人間)の間には非常に複雑な繋がりがあり、微生物叢-腸-脳のネットワークが脳や精神の健康度合いに影響を与えていることが複数の研究によって明らかになっています。
腸内環境と脳は、自律神経系、神経内分泌系、腸管系、免疫系の経路で繋がっています。
これらのネットワークの乱れによって、視床下部-下垂体-副腎経路の活性レベル、神経伝達物質の作用、免疫系の活動状態に変化が起こり、健康レベルや病気に関わる体の調節機構に影響を与えています。腸内に棲む微生物叢の乱れは、“肥満、糖尿病、炎症”など複数の病気に関わっていることが既に解明されていますが、近年では“うつ病や不安症”などの精神神経疾患にも関わりがあることが分かってきました。
参照:
Brain Behav Immun. 2017
Microbes and mental health: A review.
腸内細菌が、肥満や糖尿病などの病気、うつ病や不安症などの精神疾患関わりがあることが近年の研究で明らかになってきました。便秘、下痢、過敏性大腸炎などにお困りの方は、特に消化管の働きをしっかり整えることが大切です。
慢性便秘症の最新研究データ
自閉症および胃腸症状のある小児における腸機能に対するプロバイオティクス/初乳補給の効果
2019年に米国(カリフォルニア大学)で行われた研究です。
「自閉症スペクトラム障害および消化管障害(慢性便秘、下痢、過敏性腸症候群など)を抱える小児(2〜11歳の8人)を対象に、プロバイオティクスとウシ初乳製品を12週間服用してもらい、腸内環境および免疫因子を評価した。試験終了後、参加者の一部ではアンケート記述により消化器症状の頻度減少と異常行動の発生の減少が得られ、検査上は免疫炎症物質(IL-13およびTNF-α)の産生減少が見られた。」
PLoS One. 2019
コメント: 自閉症スペクトラム障害(ASD)の全小児の半数以上が慢性便秘症、下痢および過敏性腸症候群などの消化管障害の合併症を示しています。自閉症による症状の重症度は、消化管の腸内細菌環境の状態と関連するということが研究により少しずつ明らかになっています。
便秘や下痢を起こしやすいお子さんでは、腸内細菌や腸内の免疫応答に機能異常があり、それが脳や心の状態にも大きな影響を与えているということが考えられるようになりました。
当院では、発達障害や自閉症を抱えるお子さんのケアとして、自然療法による胃腸の機能改善(内臓整体、経絡調整、栄養療法)を行っています。頭蓋仙骨療法や脊椎の関節調整を行い、自律神経や運動神経の発達をお手伝いしています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
慢性の便秘、繰り返す下痢など、機能性の消化管障害に関連する発達障害やうつなどでお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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- 2回目以降 施術料 5,800円/30分
*内臓整体、経絡治療、背骨の矯正、筋肉調整などを上記に含みます。
カイロプラクティック&中医学アプローチのダブルケア
- 初回施術料 7,400円/50~60分(検査料と施術料込み)
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*便秘、胃痛、胸やけ、逆流性食道炎、冷え症、月経障害、生理の腰痛など、内臓機能の乱れと自律神経失調による不調でお悩みの際には、中医学を用いた経絡アプローチとカイロプラクティックの併用により、より早い回復の促進が期待できます。
*病院での検査データ(MRI、X線画像、血液検査など)について
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