【症状ナビ・便秘解消】 食事・咀嚼・姿勢が便秘の原因かも
便秘解消!理想の生活習慣とは?
◆栄養、咀嚼、姿勢について◆
サンスマイル八王子<便秘改善・腸活プログラム②>
このページのもくじ
- 便秘と栄養(食事)
- 便秘と咀嚼/よく噛んで食べていますか?
- 内臓と背骨の関わり
- 便秘と腰痛
- 猫背と便秘
- 便秘と不妊症
- 便秘症、その他のページ
便秘と栄養(食事)
サンスマイル八王子にこれまでご来院された方々のお話から、便秘になりやすい人の食生活の特徴をまとめてみます。
- 甘いもの・炭水化物の摂取量が多い
- 加工食品(防腐剤やpH調整剤などの添加物が入った食品)をよく摂る
- 生野菜をよく食べる
- 不溶性の食物繊維が不足
- 外食や買い食いが多い などがあります。
炭水化物(パン、麺類、お米)と糖分を摂りすぎると、腸内環境が悪化し、腸内の腐敗や発酵を起こしやすくなります。ガスが溜まりやすい方、便秘による膨満感を感じる方などは、糖分の摂取量を減らすことをお勧めします。反対にタンパク質や脂質をたくさん食べたときには、胃の働きが活発になりやすく、腸の蠕動運動が促進されると言われています。
意外なお話ですが生野菜は人によっては消化に良くないことがあります。生野菜や生の果物は消化に負担がかかりやすく、また土壌中の細菌やバクテリアがたくさん付着しています。便秘でお悩みの方は、野菜を摂るときには、よく水洗いをしてから茹でたり、蒸して食べることをお勧めします。
便秘の方にお勧めの食材と栄養素
- 不溶性食物繊維 → 豆、ゴボウ、葉もの、穀類など
- クロロフィル → ほうれん草など青菜野菜に多く含まれる
- L-グルタミンなどのアミノ酸パウダー → 腸の粘膜細胞を元気にして栄養素の吸収を促してくれます
- ドライ・プルーン、干し柿など → 乾燥した食物繊維が腸内で水分吸収して便通を促進します
- 消化酵素 → 食事の際に大根おろしなどをうまく利用すると消化が促されます
- 乳酸菌、プロバイオティクス → 腸内環境を整えるために日ごろから善玉菌を増やしましょう。
- 良質の油 → エクストラバージン・オリーブオイル(オメガ9系)、アマニ油・えごま油(オメガ3系の不飽和脂肪酸)などを日常的に摂取すると便通が良くなります。欧米では“ひまし油”を強力な下剤(ハーブの一種)として使うことがあります。
咀嚼と便秘/よく噛んで食べていますか?
食事のときに咀嚼回数が少ないために唾液が充分に分泌されずにいると、口腔内の疾患(歯肉炎や虫歯)にかかりやすくなります。また、充分に咀嚼されていない食べ物は、唾液中の消化酵素で柔らかくならず、消化しにくい形で胃の中に送られてしまい、胃腸にとっても無理な消化機能を担わされることになり、小腸や大腸にも余分な負担がかかってしまいます。
咀嚼を充分に行っているとき(理想的には30~50回/ひと口あたり)は口腔内から唾液腺が刺激されて唾液が食べ物を分解し、その情報が脳へフィードバックされて胃や十二指腸は食べ物を受け入れる準備に入ります。胃や十二指腸の血液循環が活発になり、消化液を分泌する指令が脳幹から自律神経を介して送られてきます。
咀嚼回数が少なく口腔内で分泌される唾液量が少ないと、食べ物が胃に入ったときに胃腸の準備が整っていないため、消化不良を起こす原因となってしまいます。唾液量の慢性的な不足は便秘や下痢、逆流性食道炎などの胃腸障害などにつながることもあり、放っておくと二次的なの問題を引き起こすため決して侮れません。
よく咀嚼して唾液線を発達させることが胃腸の問題解決にも影響を与えますので、顎関節症や顎のまわりのアンバランス(咬み合わせや咀嚼筋の働き)をしっかり整えて、食べ物をしっかり噛めるような身体づくりを行うことが非常に大切です。
内臓と背骨の関わり
自律神経の通り道
背骨のそれぞれの関節からは自律神経の線維が出入りしており、脳と内臓器官をつなげる情報ネットワークの通り道を担っています。背骨や骨盤にゆがみがあると、脳から内臓までの情報が正しく伝わらなくなり、消化や排泄など内臓器官の働きが乱されることがあります。神経の通り道と背骨の部位によって、目の疲れ・めまい・難聴・耳鳴りなどの症状は頚椎、胃痛・胸やけ・便秘などの消化器症状は胸椎、生理痛・不妊症などの症状は骨盤というような関連があります。
◆ 副交感神経:頚椎、腰椎、骨盤から出入りする
◆ 交感神経:胸椎・肋骨付近を出入りする
背骨・肋骨・骨盤など骨格にゆがみがあると、自律神経の働きが乱れて、それが内臓器官の機能を乱すことにつながることがあります。カイロプラクティックでは、普段の姿勢や動作のクセなど体の歪みの原因となる背骨の位置のズレ、関節の柔軟性、筋肉のバランス、運動神経の働きなどを評価し、より効果的な歪み矯正を行っています。
内臓と背骨をつなげる腹膜
胃や腸を保護する腹膜(透明な袋状の膜)は、内臓を覆うと同時に背骨や肋骨に付着し、内臓をぶら下げる形で支持しています。腎臓、胆のう、肝臓、胃、卵巣、子宮、大腸など、すべての内臓器官は背骨と中心とする骨格から伸びる腹膜によって覆われることでその位置を保っています。これらの器官を覆う腹膜が伸びてしまったり、癒着によって固定されてしまうと、胃下垂や腸下垂など内臓器官の下垂を起こすことがあり、それが様々な不調に結び付く可能性があります。
横行結腸は大網と呼ばれる腹膜によって胃の下にぶら下がる形で支持されています。小腸、上行結腸(大腸の右側)、下降結腸(大腸の左側)は腸間膜によって上行結腸からぶら下がる形で支持されています。これらの膜には毛細血管が隈なく通っており、小腸や大腸から吸収された栄養分や水分を毛細血管から吸収する役割を担っています。腹部の炎症、開腹手術、妊娠、過去の外傷などにより、腹膜に癒着や線維化を起こし、それが小腸や大腸の蠕動運動を妨げることにつながるために便秘や消化不良の原因となります。
内臓マニピュレーションとLLLTによる膜のリリースを行なうことで腹膜の可動性を向上させ、内臓機能を回復する効果が期待できます。開腹手術や傷がある方の瘢痕下組織の解放にも効果的です。また、背骨や骨盤の内臓関連部位にカイロプラクティック・アジャストメント(関節矯正)を行うことにより、自律神経の調節機能の改善、腹膜と内臓器官の動きをスムーズにする効果が期待できます。
便秘と腰痛
便秘でお悩みの方の多くは、同時に腰痛、肩こり、頭痛、背部痛、足のむくみなどを訴えることがあります。特に慢性便秘症(宿便、便のつまり)でお困りの方では、便の滞留による腰部への負荷が強くなり、腰痛・骨盤痛・足の神経痛を起こしやすく、腰部とお腹まわりの血液循環低下、腹筋群などの筋力の低下がたびたび観察されます。
便が排泄されずに溜まりすぎてしまうと、腹部の空間が狭くなり、子宮や卵巣などその他の臓器に対する圧迫が起こります。この圧迫によって血液循環の低下や臓器の動きの低下が生じることがあります。同時に腹部の重さが背骨や骨盤に余分な負荷を強いることにもつながります。過度な便秘は、骨格(筋肉、関節)、自律神経、他の臓器機能に影響を与え、腰痛や骨盤痛、足のむくみなどを起こす原因となるので要注意です。
Applied Kinesiology(アプライド・キネシオロジー)の考え方では…
- 腹筋(腹直筋、腹斜筋など)は小腸と関連する
- 太ももの筋肉(ハムストリング、大腿筋膜張筋など)は大腸と関連する
そのため、便秘や下痢などを慢性的に抱えている方では、これらの筋肉に筋力の低下や筋肉の過度な緊張(強いコリ)が診られることがあり、これが腰痛や下肢の神経痛などを起こす要因となります。便秘や腰痛の解消のためには、腹筋の収縮エクササイズを行い、弱くなってしまった筋肉のリハビリを行うことが大切です。
サンスマイル八王子では、カイロプラクティックの施術によって弱くなった筋力をしっかり回復させた上で、腰や骨盤に負荷のかからない段階的な運動指導を行っていますので、運動が苦手な方でもご安心ください。
猫背と便秘
普段から猫背姿勢で座っている方、スマホに長時間触れているなどの方は、消化不良を起こしやすいので要注意です。背中を丸めて座る姿勢(猫背姿勢)は、肺、心臓、胃腸などの内臓器官を上から下に圧迫し、内臓器官の動きの自由度を制限してしまいます。特に食事中の姿勢には気をつけましょう。
最近ではテーブルに置いたスマホを覗き込みながら食事をしている方をよく目にしますが、これは消化吸収にとって非常に悪い習慣です。猫背で座りながら食べ物を咀嚼していると、胃や腸などの消化器官が圧迫されて、蠕動運動が抑えられて消化吸収能力が著しく低下します。
理想的には体を横から見たときに、耳・肩・骨盤が直線状にくるような姿勢が正しい姿勢とされています。便秘でお悩みの方は立って背筋を伸ばしながら食べることもお勧めします。日本の文化“立ち食いそば”は以外にも消化に良い食べ方なのですね。
ただし、早食いは禁物ですので立ち食いでも咀嚼はしっかり行ってください。カイロプラクティックによる姿勢矯正を行い、体幹の筋力アップを行うことで正しい姿勢を身につけて、便秘や消化不良も解消しましょう。
便秘と不妊症
便秘によって大腸やS字結腸に便が溜まっていると腸が大きく膨らんでしまい、腸の壁がストレッチされてしまいます。また、腸の重さによって腸を支持する腹膜が引き延ばされて、胃下垂や腸下垂を起こすことがあります。子宮や卵巣など生殖器官は骨盤内にある臓器なので、それよりも上方にある胃や腸が下垂してくるとそれらの圧迫を受けてしまい、血液循環や動きの低下を招くきっかけをつくることにつながります。
2階の重さが天井を押し下げて、1階を押しつぶしているようなイメージがこれに当てはまります。子宮や卵巣が他臓器からの圧迫によって血行障害や可動制限を起こすことで、妊娠への影響や不妊体質につながる一因になると考えています。
小腸や大腸が下垂している方では、臓器の圧迫により子宮底部が後方に変位し、正常な位置からズレを生じることでその機能が損なわれている可能性もあります。不妊症でお悩みの方は、カイロプラクティック関節矯正に加えて、内臓のズレを正すことにより便秘をしっかり解消してあげることで、妊娠しやすい環境を整えてあげることが大切です。
不妊症でお悩みの方、妊活中の方へ:詳しい情報はこちら・・・
慢性便秘症の女性患者が内臓マニピュレーション後に改善
2017年にフランスのオステオパスが発表した調査結果です。内臓マニピュレーションによって便秘症の症状と腸機能が改善したというデータが示唆されています。
「機能性便秘をもつ女性患者21人を対象に4週間の介入試験を実施し、患者の主観的便秘感、膨満感および腹痛を記録し、同時に口腔-肛門通過時間をマニピュレーション前後に実施した。統計的にも優位な値で、便秘症状の減少(腹痛、膨満感)、排便頻度の増加、口腔-肛門通過時間と便秘薬の服用量減少が見られた。」
Clin Res Hepatol Gastroenterol. 2017
Osteopathic management of chronic constipation in women patients. Results of a pilot study.
コメント:
内臓マニピュレーションによって、機能性便秘症を抱える患者さんの改善があるということは、われわれの臨床でもよく遭遇する事例です。
当院でも胃や腸の働きを高めるための便秘ケア(内臓整体)を行うと、腹痛、膨満感、お腹の張り、不快感などの主訴の改善、便通の回数増えるなどの変化が見られることがよくあります。今後は被験者と規模をさらに増やした無作為化試験が行われることに期待します。
最後までお読みいただきありがとうございました。機能性便秘、慢性便秘症、胃腸障害、不妊体質などでお困りの際には、お気軽にご相談ください。
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◆便秘の症例◆
【便秘の症例】便秘によるポッコリお腹、ウエストを引き締めたい
<内臓整体&カイロプラクティック> 施術料金
オーダーメイド・カイロプラクティック(アプライドキネシオロジー、頭蓋矯正など含む)
- 初回施術料 5,300円/50~60分(検査料と施術料込み)
- 2回目以降 施術料 5,800円/30分
*内臓整体、経絡治療、背骨の矯正、筋肉調整などを上記に含みます。
カイロプラクティック&中医学アプローチのダブルケア
- 初回施術料 7,400円/50~60分(検査料と施術料込み)
- 2回目以降 施術料 7,900円/30分
*便秘、胃痛、胸やけ、逆流性食道炎、冷え症、月経障害、生理の腰痛など、内臓機能の乱れと自律神経失調による不調でお悩みの際には、中医学を用いた経絡アプローチとカイロプラクティックの併用により、より早い回復の促進が期待できます。
*病院での検査データ(MRI、X線画像、血液検査など)について
お手元にある場合、施術の際に参考となりますので来院時にお持ちください。
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