ゴルフ障害のメカニズム【可動性と安定性について】
ゴルフスイング中に生じる不調の多くは、“関節の可動性と安定性の減少による動作不良”が原因となります。
動作不良とは、
- 背骨や肩甲骨、股関節などゴルフに必要な各関節可動域の減少と筋・筋膜の柔軟性低下
- インナーマッスルとアウターマッスルによる関節安定性の減少
この2つの全て、もしくはいずれかの不具合が生じたときにゴルフ障害が起こりやすくなります。
痛み無く再現性のあるゴルフスイングには可動性と安定性が必要不可欠
- 可動性 (動的な力、柔軟性)
- 安定性 (静的な力、固定力)
円滑で負担の少ないゴルフ動作を行うためには、体を動かすそれぞれの関節で適切な役割(可動性と安定性)が正しく発揮されていることを確認しましょう。
【各関節の運動における主な役割 】
可動性を求められるところ:足関節、股関節、肩関節、胸椎、上部頚椎、肋骨
安定性を求められるところ:膝関節、骨盤、腰椎、肩甲骨、下部頚椎
可動性とは
可動性とは関節が動きを求められた時に適切な範囲内で可動できる能力のことです。身体構造は骨格(関節)と健全な周囲の組織によって成り立っています。関節の制限が起こると神経や筋・筋膜を介して他の部位へと代償がおこり、非対称性、効率の低下、不良姿勢として影響を及ぼします。
ゴルファーに多くみられる可動制限は股関節と胸椎です。この2つの可動性が減少すると安定性を供給するはずの腰椎が可動性を補おうとする反応が起こります。これはゴルファーに最も多い腰痛の原因です。このような機能障害がみられた場合、腹筋群のトレーニングよりも胸椎と股関節の可動性を回復させることが先決です。関節の可動性があることで筋肉は伸び縮みをして適度な緊張を保っています。
反対に可動性が減少すると筋肉の正常な伸び縮みが行われないので筋活動が低下します。この状況下で腹筋群のトレーニングをしても効果が出ないばかりでなく、代償的に首に力が入り、呼吸を止めてしまうなどの誤ったパターンを作ることにもなります。可動性の向上にはストレッチポールやフォームローラーを使って組織を伸張させるセルフケアやカイロプラクティック手技などの他動的な方法とPNF(固有受容性神経筋反射法)やブラジル体操のような動的ストレッチなど自動運動も効果的です。
安定性とは
ゴルフスイングの安定性とは、動作する際に関節を安定させる能力です。
体の安定性は、座っている姿勢や立っているときの姿勢に通じるものです。本来、人間の体は動作に先行して土台を安定化する作用を生じますが、これは無意識で行われるものです。例えば、スイングで股関節を大きく捻るためには、骨盤の上部にある腹筋群をしっかり収縮して、股関節の土台である骨盤を安定化しなければなりません。これらの関節の安定化は筋骨格系と神経系のネットーワークによって自動調節されています。
しかし、腰痛がある方の多くは調節機能が低下しており動作に遅れて安定化が起こります。数秒でボールの行方が決まるゴルフではこのようなタイミングの遅れは顕著に動作不全として表れます。動作不全が起こると次第に痛みを感じ、痛みを逃避するような代償パターンが作りだされます。
また腰部の安定性が減少していると腰部の安定に関わる腹横筋の活動低下がみられます。腹横筋の働きが低下すると腰椎と骨盤の不安定化がおこり、動作に先行した安定化機能が失われます。ゴルフスイング中の変化としては腰椎の伸展が起こり、脊柱起立筋や腰方形筋を過剰に使いながら腰部を安定させようとします。このような特徴はオーバースイングになっている方に多くみられます。
安定性に原因がある場合、協調性や運動を統合する神経系の向上が必要です。人間がもつ神経系の構築を考えると発生学が重要になります。出生後、頭頸部を動かし始め、寝返りをうてるようになります。さらに上肢や体幹の発達と共に四つ這いやおすわりができるようになります。そして下肢の発達によって出生から1年程で立ち上がることが可能になります。
このような成長過程で神経系と筋骨格系のつながりが構築されていきます。そのため安定性の向上には神経系の発達に沿ったエクササイズが効果的です。
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こういった役割を考慮すると、
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