症例報告

症例報告

【唾液線の症例】 手術後の顎の痛み、顔面神経麻痺

耳下腺手術後のリハビリ

顎の痛み、顔面神経麻痺で来院

左首の痛み、背部痛

多摩市在住 40代女性 会社員

 

 

顔面神経麻痺 顎の痛み

 

【初回時の訴えとお悩み】

  • 2週間前から顎関節の違和感、首の痛み、背中の痛みを感じている
  • 1カ月ほど前に耳下腺腫瘍摘出の手術をした
  • 以前から唾液の分泌量が少なく、朝起きると口の中が渇いていることが多い
  • 最近、味覚の感じ方が前と違う気がする
  • 手術後から頬のまわりの筋肉が硬くなり、下唇をうまく動かせないことがある
  • 耳下腺手術の傷跡が硬くなり、左首の筋肉がガチガチに緊張している
  • 八王子市にいる知人の紹介で来院

肩こりと首の痛み

 

 

【問診と検査】

  • 頭部が左側に傾いた姿勢
  • 可動域:顎の開口低下⇒口を大きく開くのがつらい、左肩関節の外転低下
  • 頭蓋:左側頭骨、下顎骨、後頭骨のズレと可動低下
  • 頚椎・胸椎のゆがみ、鎖骨と肩甲骨(胸鎖関節・肩甲胸郭関節)の動きの低下
  • 左側:頚部の筋肉の筋緊張(胸鎖乳突筋、顎二腹筋後腹)、背中の筋肉(菱形筋・僧帽筋)の緊張
  • 頭頚部リンパ節、腋窩リンパ節の循環低下の疑い

胸鎖乳突筋が頭痛の原因

 

 

【施術】

  • 頭蓋矯正、顎関節の調整:左側頭骨、下顎骨、後頭骨
  • 頚椎、胸椎、鎖骨、肩甲骨の矯正
  • LLLT、PercussorI、IASTMツールによる頚部と背中の筋肉リリース
  • LLLT照射⇒上頚神経節照射と傷跡まわりの結合組織の癒着リリース
  • 頭部、頚部のリンパドレナージュ、外頚動脈・外頚静脈の血流促進
  • 顔面筋と頚部筋のストレッチ指導

【施術のご感想】

  • 以前にも別の場所でカイロや整体を受けたことがありましたが、こちらで受けた施術は初めての内容ばかりで今まで受けていたのは一体何だったのだろうと衝撃を受けました。
  • 施術の後はいつも体が軽くなり、顎や首の痛み、手術後の引きつりなどはすっかりなくなりました。何度か施術をしていただいて血行が良くなったおかげか、以前よりも顔色が良くなり表情が明るくなったと周囲の人にも言われるようになりました。
  • 2週間ほどの施術の後で体調がすっかり良くなってからは、今後の再発予防と顎や顔のリハビリのために定期的にお世話になっています

頭蓋調整、難聴・耳鳴り治療

 

【担当コメント】

耳下腺手術後に生じた首の痛み、顎のまわりの違和感、背中の痛みなどでご来院されたケースです。
腫瘍手術は本当に大きな勇気が必要で、大変な毎日をよく乗り越えて来られたと思います。

 

手術後に回復期間の体調管理はとても大切ですので、今後の健康のためにも体質改善や機能改善を行っておくことは有意義なことです。唾液腺腫瘍は放射線治療の他に大きさにより手術で組織を摘出することがあり、手術後にお顔まわりの傷跡の引きつり、筋肉のこわばり、顔面神経の麻痺などを起こすことがあります。

 

今回は耳下腺という耳の後下方にある唾液腺の手術後に手術痕周辺の組織が癒着し、血液循環障害を起こしていたために、筋肉のバランスが崩れたり、顔の運動神経障害が起きていたことが疑われました。顔面神経が頭蓋骨の内部から外へ出てくる茎乳突孔という孔が側頭骨にあります。

 

脳神経 頭痛と顔面神経

 

この周囲で顔面神経が咬扼されて神経伝達の障害を生じると、顔面神経麻痺や味覚障害が起こることがあります。耳下腺の一部は胸鎖乳突筋や顎二腹筋という筋肉の上に覆いかぶさる場所に位置しているため、耳下腺手術後にはこれらの筋膜の癒着が起こり、周辺の動脈や神経の働きを低下させる可能性があります。

 

耳下腺手術後に神経障害が起こり易い領域としては、顔面神経の下顎縁枝に支配される下唇周辺の筋肉が挙げられます。この部位に神経麻痺が起こった場合には、手術による神経損傷ではなく、神経走行経路での咬扼や圧迫の有無を調べることが必要です。こういった神経咬扼によるしびれ、運動障害は、骨の歪みや筋肉のアンバランスが関係していることが多く、カイロプラクティックの関節矯正や頭蓋矯正後に神経症状が改善されることがあります。

 

耳下腺マッサージ

 

側頭骨と顎関節の矯正、胸鎖乳突筋や顎二腹筋の支配神経のレベルである上部頚椎(第一、第二頚椎)を矯正し、筋膜や結合組織の癒着をリリースすることで、唾液腺手術跡に残された癒着組織の柔軟性向上、血流改善、筋力回復などをお手伝いできます。

 

顔面や頭部に供給される血液、老廃物を回収するリンパ節は、必ず鎖骨や頚部側面を通るので、唾液腺障害や顔面神経麻痺が起きている場合には、鎖骨から首まわりの血液循環を健全にしておくことが回復のカギとなります。LLLT照射による血行促進、上頚神経節を介した交感神経抑制などを行なうことで、自律神経機能の正常化と疼痛抑制、組織の治癒促進効果を期待できます。

 

頭蓋骨

 

耳下腺炎、耳下腺腫瘍(多形線腫、ワルチン腫瘍)、唾液腺腫瘍など何らかの唾液腺疾患が疑われる場合には、必ず病院での詳しい検査と医師による診察を受診してください。これらの疾患は当院の施術の適応ではありません。手術後の柔軟性回復、二次的な痛みや後遺症の解消、手術痕の早期回復のための治癒促進、予防のための体質改善など、当院でお手伝いできる範囲となります。

 

手術後の周辺組織の癒着には、交感神経の亢進による血流低下、疼痛過敏、結合組織の緊張、筋肉のスパズム、関節の歪みなどが起こることが多く、術後に二次的な痛みや神経機能の障害を起こすことがあります。唾液線の問題だけに関わらず、手術後のリハビリとして、筋肉や骨格の調整を行うことは、機能の回復や周辺組織の健全化にとってとても有意義なことだと感じています。

難聴、耳鳴り治療

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【症状ナビ】末梢神経痛、しびれ

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