【神経痛の症例】 坐骨神経痛、太もも裏のしびれ、更年期の不調
坐骨神経痛、太もも後面のしびれ
右足を前側に持ち上げることができない
長時間座っているとお尻まわりが痛い
日野市在住 50代女性 歯科勤務
【初回時の訴えとお悩み】
- 数週間前から右太ももの後ろ、ふくらはぎにしびれを感じる
- 長時間座っていると余計に痛みを感じる
- 太もも裏のしびれのために右足を高く持ち上げることができない
- 最近、何だか疲れやすく、手に汗をかいたり頭がのぼせることがあり、更年期障害を自覚している
- 以前、婦人科検診で軽度の子宮内膜症を指摘されたことがあり経過を観察していた
- 八王子の知人に紹介されて来院
【問診と検査】
- 姿勢:左足(つま先)を内側に向けて立っている(左側だけ内股)
- 骨盤の高さに左右差、足の長さが左右で異なる
- 可動域:仰向けで右足を高く上げることができない、約35度で足のしびれの誘発
- 左股関節の外旋制限、下部胸椎と腰椎の柔軟性低下
- 筋力検査:左梨状筋・大殿筋(お尻の筋肉)の筋力低下
- 筋肉:左ハムストリングの過緊張、右梨状筋の筋短縮(筋肉が硬くなり、触れると痛みがある)・右下腿三頭筋の緊張
- 関節:左股関節の歪み、右仙腸関節の可動制限とズレ、第4腰椎、第11胸椎のズレと歪み、
- 内臓:子宮の後屈、膀胱まわりは腹部の緊張と張り
【施術】
- 右骨盤矯正、左股関節矯正、腰椎と胸椎のアジャストメント
- 子宮まわりの血行リンパ促進、膀胱平滑筋のリリース
- 心包経の経絡治療(リンパ・静脈・ストレス反射点)
- LLLT照射+坐骨神経走行に沿った神経モビライゼーション
- LLLT自律神経照射(左交感神経幹、腹腔神経、星状神経)
- お尻まわりの筋力の強化、リハビリ指導
【施術のご感想】
- カイロプラクティックを初めて受けましたが丁寧に診て頂き、安心して施術をお願いできました。
- 問題がありそうなところを中心に丁寧に検査していただき、足のしびれの原因は子宮の働きと骨盤のゆがみにあることをわかりました。
- 年歴的にも更年期障害が気になり始めていたので、それが坐骨神経痛にもつながっていることには驚きました。
- 施術を受けると足の痛みが楽になり、いまはしびれを感じることもなくなりました。カイロプラクティックを受けるようになってからは、以前ほど疲れを感じることもなくなり、定期的に先生の施術をお願いしています。
【担当コメント】
太もものしびれ、足の痛み、お尻まわりの痛みが起きていた原因として、骨盤のゆがみによる梨状筋症候群が疑われました。年齢を重ねていくなかでライフステージが変わると生殖器官や内分泌線(女性ホルモン分泌)の機能が低下し、それらの臓器に関連する筋力の低下が起こり、骨盤や背骨のゆがみを生じることがあります。坐骨神経痛の原因として多く診られるのが、今回のような梨状筋症候群と腰椎椎間板ヘルニアによる神経痛で、サンスマイル八王子ではこういったケースの方がこれまでにたくさんご来院されています。
背骨と内臓は運動神経と自律神経を介してつながっており、生理学的な診方をすると内臓体性反射や体性内臓反射という神経経路で、内臓と筋肉・関節はお互いの機能に影響を与えあっていることが知られています。内臓体性反射の代表例としては、虫垂炎や急性の下痢などを起こしたときに腹筋が緊張したり、腰の筋肉が緊張して二次的な痛みを起こす例が挙げられます。胃の調子が悪くなると背中に痛みを感じたり、月経のときに腰がだるくなるなどの現象もこれに含まれます。
サンスマイル八王子が行っているカイロプラクティックのテクニック(アプライドキネシオロジー)では、お尻まわりの筋肉(大殿筋、中殿筋、梨状筋など)は心包経に含まれており、女性でいうと子宮・卵巣・卵管、男性では前立腺・精巣・精管など臓器に関連すると捉えています。これは漢方や鍼灸の考え方に由来する身体の捉え方で、陰陽五行では生殖器は内分泌腺の一種として扱われ、分泌腺の経絡である心包経に含まれます。
今回の太ももと足のしびれの原因は、梨状筋という骨盤後面の筋肉が過度に緊張し、その深部を通過する坐骨神経が圧迫・咬扼されていたことによる神経痛と疑われました。

梨状筋と婦人科不調の関わり
梨状筋は女性の子宮と深い関わりがある筋肉で、骨盤まわりの安定化と股関節の外旋作用を担っています。子宮内膜症、子宮筋腫、月経不順、PMS(月経前症候群)、膀胱炎、子宮機能低下による女性ホルモンの分泌低下などを生じているとこの梨状筋の筋力が正常に発揮されず、骨盤まわりの歪みを起こすことがあります。
今回は子宮の問題に起因する心包経のエネルギー低下が起こり、左側の梨状筋が筋力低下を起こしたことで代償的に右側の梨状筋が過度に緊張した結果、右側の坐骨神経痛を生じていた可能性があります。これは臨床的にはよく遭遇する機能障害で、女性では思春期や初潮の時期、更年期障害の始まる時期などに起こり易い障害です。男性では前立腺肥大や夜間頻尿などを起こしているときに殿部の筋力低下が起こることがあります。
子宮内膜症や子宮筋腫が発見された場合には、婦人科で定期的な健診と医師による治療が必要となることがあります。その上で、当院で行うLLLTによる自律神経調整、内臓整体、経絡治療、骨盤矯正などを併行して行い、内分泌と神経系の働きから体質改善を併用していただくことをおすすめします。
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