症例報告

症例報告

【膝痛の症例】 膝関節の痛み、右半月板損傷の疑い

膝関節痛で膝が伸び切らない

半月板損傷の疑いで来院

お尻とふくらはぎにも痛みがある

八王子市在住 50代女性 会社員

 

膝関節の半月板と靭帯

 

【初回時の訴えとお悩み】

  • 半年位前から右膝の内側にズキズキする痛みを感じている
  • 山登りの最中に体勢を崩し、膝を捻ってしまい膝関節にパキっという音が鳴った後に腫れと痛みが出始めた
  • 膝の痛みをかばっていたせいか、お尻やふくらはぎの筋肉に強い張り感を感じる
  • 学生時代にスキーをしていて膝関節前十字靱帯を損傷したことがある
  • 膝を痛めてからは膝を深く曲げたり、深くしゃがむことができなくなった
  • 膝の痛みが出始めてから徐々に体のバランスが崩れ、今では家族から歩き方がおかしいと言われる
  • 膝の痛みが出てきたときに、整骨院、マッサージに数週間通っていた
  • 勤務先の同僚に紹介されてサンスマイル八王子に来院

階段下りの膝関節と半月板損傷の痛み

 

 

【問診と検査】

  • 歩行:右ひざを伸ばしきれずに、足首の背屈制限、股関節の伸展制限、骨盤の左右への傾き
  • 姿勢:膝の痛みをかばって、膝を軽く曲げたまま立っている。右骨盤が低く、右足の内側アーチの低下
  • 視診:右膝の浮腫。健康な左膝と比べて、右の膝蓋骨周辺がむくみで腫れている。
  • 施術テーブルに仰向けに寝ても、膝が伸び切らない
  • 可動域:股関節の屈曲と伸展制限、足関節の背屈制限、足指の屈曲制限
  • 筋力検査:お尻の筋肉(大殿筋)、太ももの内側(内側広筋、内転筋)、足裏の筋肉(足底筋膜、短母指屈筋)は、右側で筋力低下
  • 筋肉の緊張:お尻の横(小殿筋、中殿筋)の左右の筋肉、太もも外側(TFL:大腿筋膜張筋、外側広筋)の左右の筋肉、太ももの前と後ろ(大腿直筋、ハムストリング)の右側の筋肉が緊張と圧痛、ふくらはぎの筋肉の緊張と圧痛
  • 血流:下肢動脈血の循環低下、そ径リンパ節、膝下リンパ節の循環低下
  • バランス検査:右側で片足立ちすると足がグラグラして真っすぐ立つことができない
  • 関節のゆがみ:腰椎、骨盤、股関節、膝関節、足関節に関節の歪み
股関節と膝が曲がると膝の痛みが慢性化する
膝の痛みが慢性化するとハムストリングが硬くなり、大腿四頭筋が筋力低してしまい、無意識に膝が伸び切らない姿勢をするようになります。

【施術、アドバイス】

  • 初回時の問診と検査により、右膝内側半月板の損傷が疑われたため、何よりも先に専門病院に受診し、MRI画像診断をしていただくようにお願いしました。MRI撮影と診断では早い対応であっても、数週間がかかることが多く、この方の場合にもMRIの予約は2週間後、診断はその後になりました。
  • MRI写真による正確な画像診断を待つ間、2~3週間は半月板や軟骨損傷の疑いを考慮しながら、侵襲性の少ないアプローチを行いました。この間は、膝関節自体疼痛管理と歩行フォームの改善のために、背骨・骨盤・股関節・足関節の矯正、太もも外側とお尻の筋肉のリリース、ひざ裏の筋肉のリリース、下肢血液循環の促進アプローチ。疼痛緩和のためにLLLT、IASTM・Percussorなどの機器と手技を用いて施術した。2週間で計5回の施術。
  • MRI画像診断の結果、内側半月板の前方線維の亀裂が見つかり、整形外科で関節ヒアルロン酸注射を2週に1回受けている。同時に当院では、上記の施術に加えて、膝の内側と太もも内側の筋肉(内側広筋、内転筋)の強化、歩行フォーム改善のための運動療法とリハビリなどを行った。5週間で計5回の施術。
半月板損傷の分類
半月板損傷の部位とレベル。半月板損傷の大半は、膝内側前方の線維損傷で、初期は亀裂が入り、反復運動や繰り返しの負荷が加わることで、断裂に進行する可能性もある。治療への第一歩として、ご自身がどのタイプの損傷なのかを画像診断によって把握することが大切です。

 

【施術のご感想】

  • 半年間も膝の痛みに悩まされ、痛みを我慢しながら何とか過ごしていました。近所の整骨院に通い、電気治療とマッサージを受けたものの、痛みが続いて歩き方もおかしくなってしまい、このままでは歩くこともままならなくなるのではととても悩んでいました。色んな人に相談していたところ、知人がこちらに通い、腰痛と足の痛みがすごく良くなり、先生もすごく良かったと伺い、思い切ってご連絡しました。
  • サンスマイル八王子さんで最初に診て頂いたときに、痛みの出かたから半月板の損傷も考えられるというお話をされ、すぐに画像検査をするようにとご指摘をいただきました。すぐに病院で診てもらったところ、やはり半月板に亀裂が見つかり、手術をする程度ではないが無理をするとさらに亀裂が拡がり、断裂する可能性もあるとお医者さんに忠告を受けました。
  • カイロプラクティックを受けるのは初めてでしたが、先生は問題のあるところを丁寧に診て下さり、今回の膝の痛みの原因が体のバランスの悪さによるものと説明してくれました。
  • 施術を受けると膝のまわりが、すーと軽くなり、歩くのがとても楽になるのを実感しました。何回か施術を続けるうちに膝に感じていた強い痛みはなくなり、一か月ほどで痛みはほとんどなくなりました。もっと早くにご相談しておけば良かったと思っています。無理をしたり長い時間歩き続けた後には膝の違和感やふくらはぎの張りを感じることがあるので、いまは月に1回の施術で様子を診て頂いています。膝の筋肉を鍛える運動や足のストレッチなどを教えていただき、自宅でもリハビリに取り組んでいます。今は元気に山登りに行けるようになり、本当に感謝しています。

山登り 登山

 

【担当コメント】

膝の痛みは進行すると歩き方にも影響し、日常生活でも不自由さを与えてしまうつらいお悩みです。

膝関節内側の痛み、殿部・ふくらはぎの筋肉の痛みでご来院されたケースです。膝の痛みによって、膝を伸ばしきることができなくなり、歩行フォームが崩れて太ももや足にも大きな負担がかかっている状態でご来院されました。初回のときに半月板損傷が疑われたため、すぐに詳しい画像評価(通常は軟骨を診るときにMRI撮影)を専門病院で受けてもらうようにとご本人にお話しました。

 

半月板損傷が疑われる場合には、レントゲン撮影ではなくMRI撮影を行うことが必要です。精度の高い超音波エコー機器でも軟骨損傷を見分けることもできますが、現状をしっかり把握し、治療のプランを正確に立てるためには、MRI画像による損傷部位と進行レベルの特定をきちんと行うことが優先です。

 

MRI画像で椎間板ヘルニアと半月板損傷を検査

 

骨と骨のつなぎ目である関節には必ず軟骨があります。半月板、椎間板、TFCC(手首の軟骨)、顎の軟骨は、関節円盤という柔軟な軟骨組織でつくられています。この半月板を始めとする関節円盤は、一度亀裂が入ったり断裂すると元通りに組織が回復することが不可能だと考えられています。軟骨は一度壊れてしまうと、骨折した骨のように骨組織が元通りにくっつくことができません。

 

成長した軟骨組織には血管が通っておらず、代わりに関節内の滑液が浸潤することで、軟骨組織には栄養と酸素が送られています。そのため、半月板や椎間板などの関節円盤を損傷してしまったときには、損傷したときを同じような負荷をかけることを避け、軟骨の亀裂を増長させるような動作を絶対的に避ける意識が必要となります。

 

半月板の解剖学 スポーツカイロプラクティック

 

今回は山登り中に膝を深く曲げていたときに捻りの負荷が加わったことで、内側半月板の前方線維を損傷してしまった経緯がありますので、痛みを誘発する動作や姿勢(正座、深いスクワット、コンクリート上でのランニング、膝をねじるような動き)を避けながら生活していただくことが大切です。

半月板損傷の予後については、正確な評価と施術計画をしっかり立てて、段階的に股関節・足・体幹などの膝と連動する部位の機能を高めて、膝自体のかかる負荷を減らす歩き方や動作を身につけていく必要があります。

 

初回来院から3週間程度は、疼痛管理・血行促進・筋緊張緩和を主な目的として、関節矯正、筋肉リリース、リンパドレナージュ、ストレッチなどを行いました。とくに当院導入のLLLT(近赤外線光線療法)では、深部5cmまで光エネルギーを届けることができるため、半月板や椎間板損傷後の治癒促進と疼痛緩和には非常に効果的です。

 

半月板損傷、膝蓋骨滑液包炎、変形性膝関節症など、膝の痛みを生じた場合の多くは、内側広筋や大殿筋という下肢を支える筋肉が弱くなり、それがふくらはぎ、お尻の横、太もも外側の筋肉のオーバーユースにつながることがほとんどです。その場合には緊張した筋肉の緩和を行うことで血液循環を改善させ、同時に弱くなった内モモの筋肉を段階的に鍛えていくことが必要です。

 

 

軟骨損傷回復のための栄養学

軟骨組織に弾力性と支持性を供給するのは、組織内のプロテオグリカンとコラーゲン線維です。これらの軟骨成分は、タンパク質、ビタミンC、鉄でつくられており、これらの栄養素を意識的にしっかり摂取することが軟骨の丈夫にするためにできる改善点です。

 

もちろんグルコサミンなどのサプリメントを摂りたいという方も多いと思いますが、グルコサミンは腸内で一度消化されて細かく分解されてから吸収されるため、吸収率を考えるとそれだけでは軟骨の治癒を得るためには不十分です。身体をつくっているのは毎日の食事ですから、半月板や椎間板などの損傷により痛みが長引いている方、根本から体質を改善したいという方は、当院でも食事指導を実施します。

 

運動やリハビリを同時に、食事内容の見直しを同時に行なっていただくことが早期回復を促進し、これまでにも良い結果を得られた患者様がたくさんいらっしゃいます。

 

栄養指導

下肢機能回復のためにできる膝周囲のリハビリの内容

  1. 膝に関わる関節の歪み矯正
  2. 筋収縮と膝の安定化+周辺筋肉の緩和
  3. 血行の改善と運動連鎖の健全化(足や股関節の機能改善)
  4. 歩行フォームの改善
  5. 食事内容の見直し

 

半月板損傷のまとめ

当院での施術において、半月板損傷を起こされた人の場合、膝の痛みがなくなって無理をしなければ痛みの再発をしないというレベルまで改善するまでには、通常は1~3カ月くらいを要すると考えています。回復には個人差がありますが発症から早い時期に施術を行うこと、損傷レベルに応じた適切なマネジメントが早期回復のためのカギとなります。施術と併行して、セラバンドやメディシンボールを用いて、段階的に弱ったインナーマッスルを強化し、膝関節の安定性を高めることが再発予防と損傷の進行防止にも大切です。

 

当院では、これまでに膝の痛みを訴えてご来院された方がたくさんいらっしゃいますが、今回のようにMRI撮影によって半月板損傷が判明した方は少なくありません。病院で行う半月板損傷の治療としては、内視鏡手術による損傷部位の切除(損傷のない部分を残して、破片を取り去る)、ヒアルロン酸関節内注射、鎮痛剤の投与などが主な手段として勧められるようです。

 

サンスマイル八王子では、損傷した組織を回復するために疼痛管理や運動機能の改善を行い、副作用のない最新のアプローチ方法で半月板損傷のお悩みを解消するお手伝いをさせていただきます。長期間の鎮痛剤の服用をしたり、手術に踏み切る前に一度、カイロプラクティックの施術をお試しいただきたいと思います。

 

 

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膝の痛み 膝関節症

<膝関節 ケア> 施術料金

オーダーメイド・カイロプラクティック(スポーツ整体、リハビリ指導を含む)

  • 初回施術料 5,300円/50~60分(検査料と施術料込み)
  • 2回目以降 施術料 5,800円/20~30分

*運動療法とリハビリ、スポーツ整体、経絡治療、背骨の矯正、筋肉調整などを上記に含みます。

カイロプラクティック&近赤外線光線療法のダブルケア

  • 初回施術料 7,400円/50~60分(検査料と施術料込み)
  • 2回目以降 施術料 7,900円/30分

*膝の痛み、膝関節症、半月板損傷、腸脛靭帯炎、鵞足炎(がそくえん)、オスグッドシュラター、前十字靱帯損傷に関わる膝の障害でお悩みの方で早期解決を希望される方には、ダブルケアをオススメします。
スーパーライザー、Rumix2などのLLLT(近赤外線光線療法)とカイロプラクティックの併用により、より早い回復を促進することを目的としています。

 

*病院での検査データ(MRI、X線画像、視覚・聴力検査、血液検査など)について
お手元にある場合、施術の際に参考となりますので来院時にお持ちください。

子供・学生/施術料金

初回 5300(検査料、施術料などすべて込み)

初回は検査・説明を入れ、40分~50分が目安となります。

 

2回目以降の料金

  • 乳児~小学生以下 \4,600
  • 中学生・高校生 \5,100

*お子様・学生の皆さまは、2回目以降は20分前後/回の時間目安です。

*運動療法・リハビリをご希望の際にも上記学生料金にてご利用いただけます。

 

近赤外線光線療法 料金 

1,050~2,100円/回(カイロ施術と同時に受けた場合)

サンスマイル八王子 カイロプラクティック整体院

 

WHO基準カイロプラクティック
サンスマイル八王子


東京都八王子市子安町1-26-14-102

JR中央線・横浜線・八高線、八王子駅南口より徒歩4分
京王八王子駅より徒歩10分

高尾、西八王子、八王子みなみ野、あきる野、立川、日野、橋本、相模原からも口コミ来院多数

 

 

 

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