【胸やけの症例】 左肩痛・肩こり、胸やけと胃の逆流
食後の胸焼け、ぼう満感
左肩の痛み、首の痛み、肩こりで来院
病院では逆流性食道炎と言われた
八王子市在住 30代男性 会社員
【初回時の訴えとお悩み】
- 2~3カ月ほど前から食後に胸やけを感じるようになった
- 食事の後はいつも膨満感があり、ゲップが出やすくなった
- 慢性的な肩こりがあり、胸やけがひどくなってから左肩に時々痛みを感じる
- 消化器内科の病院に受診したところ、逆流性食道炎(胃食道逆流症、GERD)と言われた
- 胃酸の分泌を抑える薬を処方されたが胸やけがなかなか治まらない
- 最近は仕事のストレスが溜まっており、運動不足もあまりしていない
- 多摩・八王子周辺の内臓整体・カイロプラクティックを探していたところ、知人の紹介で来院
【問診と検査】
- 食事は丼ものをかき込んだり、麺類など時間がかからずに食べられるものを好む
- 食べ物を口に入れてから、10回も咬まずに飲み込むことが多い
- 座って食事をしているときに猫背姿勢になりやすい
- 食後すぐに横になってしまうことが多い
- TAS9による自律神経測定では交感神経優位の数値
- 姿勢:猫背で背中を丸めた姿勢
- 左棘上筋の筋力低下、棘上筋の緊張と圧痛
- 下部頚椎、胸椎、腰椎の関節機能障害
- 聴診検査:胃の上で聴診器をあて水を飲みこむ音を確認すると通常よりも移動が遅くなっている
- 食事中や食後すぐに胸やけを感じるということで、食道と胃の触診をしたところ、胃と食道のつなぎ目(胃の噴門部付近)に近い部分で緊張と圧痛がある。打診による鼓音確認で胃下垂の疑い。
- 横隔膜の緊張と圧痛があり、トリガーポイントの疑い。
- 胸郭の可動性低下、肋椎関節と肋軟骨の可動制限
【施術】
- 頚椎(迷走神経に関わるC3/4、棘上筋の支配レベルC5/6)、上部・中部胸椎(胃の交感神経支配レベル)、横隔膜付着に関わる肋椎関節と腰椎(L1/2、L3/4)のカイロプラクティック・アジャストメント
- 食道平滑筋に対する内臓マニピュレーション
- 胃の下垂に対する内臓矯正
- 横隔膜のトリガーポイント治療
- 交感神経幹に対するLLLT照射
- 食道と胃に関する反射点、経絡治療
- 食事指導:良く噛んで食事をする(25~30回)、食事中はこまめに水分を摂る
- 運動指導:食後はすぐに立ちあがってウォーキングに行く(15~20分程度)
- 食べるときの正しい姿勢指導
【施術のご感想】
- カイロプラクティックを受けるのは初めてでしたが、施術を受けた後に体がとても楽になったのでびっくりしました。6回ほどの施術を受けて胸やけを感じることがほとんどなくなり、肩こりと首の痛みもなくなりました。ゲップも以前ほど頻繁に出ることがなくなりました。
- 先生に指導していただくまでは、意識して物を噛んで食事をすることはなかったのですが、今では良く噛んで食べて、食事には30分以上時間をかけています。食後に歩くことを始めてからは消化がとても良くなりました。
- 最初に伺ったときには、お腹まわりや背骨のある場所を触れられると痛みがあったり、肩の筋肉に力が入らなかったりしましたが、施術を重ねるうちに体が楽になり、痛みがなくなり筋肉にもしっかり力が入るようになって不思議でした。
【担当コメント】
肩こり、首の痛み、肩の痛みでご来院され、逆流性食道炎と胃食道逆流症(GERD)による胸焼け・膨満感も伴っていたケースのご紹介です。
あまり知られていないことですが、胃痛や食道の問題があると、左肩まわりに痛みやこりを発症することが多く、肩こりの原因が消化器官の機能障害によって生じていることがカイロプラクティックの臨床でもよく遭遇します。
消化器官でも、胃や食道は体の左側にあり、胆のうや肝臓は右側にあります。それぞれの側の器官の不調により、左右の肩や首、背中などに痛みを伴うことがあります。
その場合には、背骨や筋肉の調整を行った上でさらに内臓のズレの矯正や腹膜のリリースなどを行うことがとても効果的です。胃潰瘍、ピロリ菌、食道炎などの内科的処置を要する疾患の場合には、消化器病院を受診し、適切な処置を受けて下さい。
当院が行うカイロプラクティック、アプライド・キネシオロジー、内臓マニピュレーションの適応としては、消化器をはじめとする内臓器官の機能障害(臓器の働き、能力の低下)を解消し、消化能力の向上や結果的に症状が出にくい体質をつくることを目的としています。
逆流性食道炎は、消化不良、胃腸の機能低下、胃下垂、ストレスと密接な関わりがあり、近年非常に多くなっています。逆流性食道炎は、胃酸や胃の内容物、十二指腸の消化液が、胃から食道に逆流することで、食道の粘膜を刺激し炎症をおこす障害です。逆流性食道炎は、胃食道逆流症(Gastroesophageal Reflux Diseas:GERD)の一つで、英語ではReflux esophagitis(食道への吐き戻しを意味する)といいます。
今回は食道と胃に対応する自律神経と関わる頚椎と胸椎のゆがみを矯正し、横隔膜のリリースをまず行いました。加えて食道の緊張を緩和するために、みぞおちのやや左側にある胃と食道のつなぎ目に触診を行い、呼吸による腹圧を用いた内臓マニピュレーションを行いました。
施術後には、生活習慣に関する指導を行い、咀嚼回数、食後の過ごし方、食べ物の種類、正しい姿勢のつくり方などをお伝えしました。肩こりと左肩の痛みについては、施術3回目にはほとんど感じなくなり、胸やけと膨満感については、6回目の施術時にはほとんど無くなっていました。
今は体調の変化に合わせて、月に1~2回のメンテナンスケアにいらしており、逆流による胸焼けや膨満感などの症状は再発していません。
逆流性食道炎とGERDなどの食道と胃の障害には、肩こりや肩の痛みを伴うことが多く、その場合には肩こりの筋肉治療と同時に内臓マニピュレーションを行うことが効果的です。消化活動を促進するためには、副交感神経の働きを優位にて、交感神経抑制系を正常に機能することが必要です。
自律神経の働きを整えて消化機能を高めるために、星状神経節と腹腔神経節に対するLLLT照射を行ったことも良い結果につながりました。今後は生活習慣にも気をつけていただき、猫背にもならないように背骨の柔軟性を保ち、ゆがみのない身体で元気にお過ごしいいただきたいと思います。
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<胃痛・胸やけ・膨満感・便秘ケア> 施術料金
オーダーメイド・カイロプラクティック
- 初回施術料 5,300円/50~60分(検査料と施術料込み)
- 2回目以降 施術料 5,800円/20~30分
*内臓マニピュレーション、内臓整体、経絡治療、頭蓋矯正、背骨の矯正、筋肉調整などを上記に含みます。
カイロプラクティック&近赤外線光線療法のダブルケア
- 初回施術料 7,400円/50~60分(検査料と施術料込み)
- 2回目以降 施術料 7,900円/30分
*胃痛、胸やけ、便秘、消化不良、逆流性食道炎、GERDに関わる障害でお悩みの方で早期解決を希望される方には、ダブルケアをオススメします。
スーパーライザー、Rumix2などのLLLT(近赤外線光線療法)とカイロプラクティックの併用により、より早い回復を促進することを目的としています。
*病院での検査データ(MRI、X線画像、視覚・聴力検査、血液検査など)について
お手元にある場合、施術の際に参考となりますので来院時にお持ちください。
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