【野球肩の症例】 投球時の肩後面の痛み
投球時の肩後面の痛み
野球肩と野球肘で来院
肩の痛みで遠投ができない
10代男性 学生 八王子市在住
【痛みと状態】
- 投球時に肩関節後面(肩甲骨周辺に痛みを感じる
- 去年10月ぐらいから肩に痛みを感じ始めて、整形外科でレントゲンを撮影
- 病院では肩関節付近の炎症が投球時に痛みを起こしていると言われた
- 整骨院でマッサージを受けると肩の痛みは一時的に緩和するが、ボールを投げると痛みを再発する
- 3年ぐらい前に野球の試合中に肘を痛めたこともある
- 肩を痛めてからは野球の練習や試合を休んでいる
- 同級生からスポーツ整体を勧められて、サンスマイル八王子に来院
【検査】
- 視診:翼状肩甲骨(肩甲骨が肋骨から浮いてしまう)
- 肩甲上腕外転リズムの運動異常
- 肩関節外転の可動域制限、胸鎖関節の制限
- 肩甲胸郭関節の不安定性(肩甲骨が動作時に安定しない)
- ローテータカフ(肩関節・回旋腱板)の筋アンバランス
- 上部~中部胸椎の柔軟性低下
- 骨盤、股関節の歪み
- 足関節の機能低下
- 体幹部の筋力低下(大殿筋、起立筋)
【施術】
- 肩関節および胸鎖関節の関節矯正
- 上部~中部胸椎のゆがみ矯正
- 骨盤、股関節、足関節の矯正
- 肩甲骨まわりの筋トリートメントと筋力強化
- 肩関節、肩甲骨の運動パターンのリハビリとエクササイズ指導
【施術後の感想】
- 以前は近い距離でのキャッチボールでも肩に痛みを感じていましたが、カイロプラクティックの施術を受けるようになり、肩の痛みを感じることはほとんどなくなりました。
- からだ全体を大きく使って、ボールを投げることが大切だとアドバイス頂き、投球フォームを改善するためのリハビリも教えてもらいました。最終的にはまたピッチャーとして投げられるようになることが目標です。
【担当のコメント】
野球肩による肩の痛みでご来院されたケースです。
野球部で野球をされている学生さんで、投球時に肩の痛みを感じるということでご来院されました。以前にも野球肘で肘を痛めた経験があるということで、今回は野球の練習や試合を休まざるをえない状態になってしまい、とても落胆しておられました。夏の大会に向けてコンディションを整えて、また思い切りボールを投げられるようになりたという思いをお話をお聞かせいただきました。
投球フォームと動作を確認したところ、腕をあげたときに右肩甲骨の不安定性が診られ、肩甲骨まわりの筋力低下(前鋸筋、肩甲下筋)が確認されました。また、腹斜筋や殿筋といった骨盤まわりを支える体幹の筋肉にも筋力低下が診られ、投球動作時に肩にかかるストレスの原因がこれらの筋アンバランスによる肩の運動異常と疑われました。
整形外科や整骨院などで電気治療やマッサージを受けていたとのことでしたが、根本的な改善にはいたっていないということで非常にお困りのご様子でした。サンスマイル八王子では、スポーツ・カイロプラクティックの特殊な評価方法を用いて、体幹(背骨、肋骨、骨盤)、肩と肩甲骨、股関節や足関節など、身体全体のつながりを考慮した動作の連動性と投球でかかる負荷を考慮した投球フォームのバランスを診させていただきました。
来院の当初は腕立て伏せの格好をすると、右肩甲骨(ボールを投げる利き腕側)が肋骨から浮いた状態になってしまい、肩関節周辺のローテーターカフや三角筋を過度に収縮させる異常な運動パターンが診られていました。カイロプラクティックケアによる胸椎と頚椎の歪み矯正、運動神経刺激による肩甲骨まわりの筋力強化、動作パターンの学習などを数回行ったところ、翼状肩甲骨が診られなくなり、投球時にも肩甲骨が安定するようになりました。
段階的にカイロプラクティックケアを実施し、骨盤や背骨など体幹の筋力強化に関しても改善が見られたため、施術8回目の際には野球の練習を再開できるまでに回復されました。今後も肩の痛みを再発しないように、身体のバランスを整えつつ、肩やひじに負担の少ない正しい投球フォームを身につけていただきたいと思います。
野球の本場、アメリカのメジャーリーグでは、各チームに専門のスポーツ・カイロプラクターが数名帯同しています。当院のカイロプラクターは、スポーツ・カイロプラクティック専門医ライセンス(ICCSP)を取得しています。野球や投球障害などスポーツの痛みやケガについて、お困りの際には一度ご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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