【野球肩の症例】2年前から肩前面が痛い
野球肩を2年前に発症
最近、体が硬くなったと感じる
半年間、ノースローでも肩の痛みに改善なし
30代 会社員 八王子市在住
【痛みと状態】
- 2年くらい前から右肩関節前面に痛みを感じている
- 野球のボールを投げると肩の痛みが強くなる
- 発症当初は、ちょっと肩が痛いなぁと思い、野球を休めば肩の痛みは治まっていた
- 徐々に肩まわりの痛みが強くなり、野球をしなくても痛みが出るようになった
- 自己流のトレーニングをやっており、身体が硬くなったことを自覚している
- 周囲からは、肩の痛みは年齢のせいではないかと言われている
- 多摩周辺のスポーツ整体・肩関節治療院を探して、サンスマイル八王子に来院
【検査と施術】
- 投球動作①:ボールをリリースする瞬間に肩の痛みを誘発
- 投球動作②:加速期で体幹のひねり動作に運動異常が診られる
- 背骨(背部、腰部)、股関節の柔軟性低下
- ローテーターカフの筋力低下
- 首~肩、背中、腕の後面の筋緊張
- 肩甲骨、鎖骨の関節が機能低下
- 頚椎、胸椎、腰椎、骨盤、股関節のゆがみ
【カイロプラクティック施術内容】
- 背骨の矯正、肩甲骨・鎖骨の矯正
- 骨盤矯正、股関節の矯正とストレッチ
- 首~肩まわりのIASTM筋トリートメント、ローテーターカフの筋力強化
- 正しい投球動作の練習と投球フォーム指導
【施術後の感想】
- スポーツ整体・カイロプラクティックを受けるのことは初めてでしたが、肩の痛みの原因をくわしく説明してもらい、施術も気持ち良く受けることができました。こちらで施術を受けると体が柔らかくなり、肩の動きが良くなることに驚きます!
- 5回目の施術後には右肩の痛みを感じることはなくなり、本当に助かりました。
- 今はボールを思い切り投げることができるようになり、家でできるリハビリとストレッチも続けている
【担当のコメント】
投球動作の分析から、加速期での肩関節の運動異常によって、肩まわりの障害を起こしていたことが疑われました。ボールをリリースする瞬間に肩関節前面の痛みを誘発しており、肩の痛みの原因として肩関節周囲の筋疲労による筋線維・筋膜痛、また肩関節前面の関節包炎が疑われました。
肩まわり、肩甲骨、背骨、股関節など、身体の柔軟性が低下しており、無理な投球フォームにより、肩に強い負荷がかかっていたことが慢性的な野球肩の痛みの背景にあったと考えられました。
数年前から自宅で自己流のウェイトトレーニングに取り組んでおられたとのことで、肩まわり・胸の筋肉・背中の筋肉を鍛えることが多かったそうです。スポーツ障害が起きたときによく聞かれることとして、偏ったトレーニングを長期間行った結果としておこる運動連鎖の異常があります。
肩や腕の滑らかでスムーズな動きを妨げる要因として、大きな筋肉(アウターマッスル)のオーバーワークによる筋のアンバランスが挙げられます。今回は三角筋、大胸筋、広背筋などのアウターマッスルの鍛えすぎ?!が肩関節まわりの運動異常を起こしていたようです。ご本人には意外なことが原因となっていたので、大変驚かれていましたが・・・
施術としては、カイロプラクティックケアによる関節矯正を丁寧に行った後に、肩関節まわりの筋肉の硬さをしっかりほぐすことで、肩~背中の可動域は正常範囲まで回復できました。同時に、骨盤・腰部の関節矯正、股関節のストレッチを積極的に行い、下肢から体幹までの柔軟性の確保と動きの連動性を高めることを目的に施術を行いました。
投球運動の加速期(胸を張って右肘を前方に向け、左腕を体幹に引き寄せる動作。ボールをリリースする前段階のこと)で起こす野球肩の問題は、下肢~体幹、体幹~肩までの連動性に運動異常が診られることが多く、そのために肩関節を含めた全身のコンディショニングが必要となります。今回も背骨を中心に体幹の機能を高めるためのカイロプラクティックケアとリハビリ指導を行ったことが良い結果に結びついたと思います。
肩関節は肩甲骨と上腕骨をつなぐ関節で関節包によって支持されている。この関節包は靭帯ほど強固ではないため、ローテーターカフが肩の安定性と支持性の大部分を生み出している。
ピッチング動作:4つの分類
- ワインドアップ:投球動作の開始から振り出し足の膝が最も高く上がるところ。
- コッキング:振り出した足が地面につくまで。ワインドアップで蓄えた力を投球方向に向かって、重心移動により解放するところ。
- 加速期:ボールを握る側の肩が最大外旋になり、ボールをリリースするまでのところ。足、股関節、骨盤、腰部に連なる全身の運動エネルギーが、肩~腕の鞭打ち様運動からボールまで加重される。肩関節ストレスは肩の前面にかかりやすい。→今回はここで障害が起きていました
- フォロースルー:ボールのリリースから投球側の腕を振り切るまでのところ。

サンスマイル八王子では、投球障害や野球肩の痛みの原因を見つけるために、ひとり一人の投球フォームをその都度確認し、その方の投げ方の特徴や身体の使い方のクセを見極めた上で、検査や評価を行っています。
スポーツ障害を起こすときに共通して言えることは、間違った動作パターンや無意識のうちに身に付いてしまった運動のクセがあります。当院では、ひとり一人の身体のクセ、体格、運動能力などを考慮し、オーダーメイドでスポーツ障害の克服をお手伝いしています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。野球肩や野球肘など、スポーツ障害でお悩みの際にはお気軽にご相談ください。
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